続いては展示レポートは「展示大バカ」。
繰り返しになりますが、お越しいただいた皆さん、RTなどで告知にご協力いただいた皆さん、およびNADARスタッフのみなさん、ありがとうございました。そして、一緒に展示した出展者の皆さん、お疲れ様でした。
今までも「展示バカ・マスターズ」等の派生企画がありましたが、今年は「大バカ」です。バカを超えた大バカなのです。
なんで、「大」バカなのか?それは、B1という大きなプリントで展示するからです!(笑)。
最近の写真展では大きなプリントを見にする機会が多くなってきましたね。
迫力あるし、とても目立つし。
自分としては、プリントってその内容によって適切な大きさがあると考えています。
どちらかというと大きい方が難しいかな。
その大きさを埋めるだけの情報量やプリント面内での視線の移動がないとただ大きいだけで、下手をすると薄っぺらさが目立つだけになる可能性があります。
と、偉そうなことを言っていますが、今回、展示した写真はこちら。
タイトルは「浮遊する時間」。
「情報量の多さ」と言っておきながら、見た目はわりとシンプルな写真をセレクトしてみました。
正直、もっとごちゃごちゃといろんなものがぎっしり詰まった写真を撮ろうと思ったんですけどね。
この写真を見ていたら、真ん中の両岸が空に浮かんでいるように見えてきました。
大きくプリントしたほうが、このような誤認識しやすいように思えたのです。
今回はデータを入稿する形式だったので、テストとして写真の一部を切り出して自分でプリントしてしました。そうすると、全体を眺めたときには気にならなかった街の建物や川の波面等の出デティールが気になってきます。モニタで全体を眺めたときには色の変化やシルエットの美しさが目に付くのと対照的です。
ギャラリーに展示したときに、作品と観る距離の違いによって、この全体を眺めたとき(ちょっと離れて見る)の見え方と一部を切り出して見たとき(近くに寄って見る)の違いを楽しめるのではないか?
そこにギャラリーで大きなプリントを展示する意味があると思い、この写真を展示することにしました。
なお、先に書いた通り、橋が空に浮かんでいるように見えることと夕方と言う昼と夜の間を曖昧な時間帯と言うことで「浮遊する時間」と言うタイトルを付けてみました。
そんなわけで、展示風景はこんな感じ。今回は、直張りで統一された展示でした。
ちなみに、今回はブックも作りました。展示した写真を中心に違和感のない写真をセレクトしてプリントしました。意外といい感じにまとめることができたので、この辺をもう少し掘り下げて今後のテーマを考えるいい機会にもなりました。
【展示大バカ】
・会場:ギャラリー晴れ
・期間:2020/12/9(水)~12/20(日)
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